どれも知っておきたい
赤色は目立ちますが色と色を組み合わせて使う場合には対になる色によってはぼやけることもあります。
色の組み合わせについて考えるときには配色バランスを意識すべきです。灰色は基本的に目立たない色です。しかし、壁の色が灰色だった場合ほとんど意識が向くことはありませんが、白い壁に少し灰色の箇所があるとすると目立たないはずの灰色が際立って目立つようになります。色の目立つ目立たないは色の組み合わせ配色の加減により起こり、色の面積が大きいからといって目に入りやすいわけではありません。配色によっての妙味はこういうところにあります。
一定距離を置いて見たとき最も目立つ色の組み合わせは、
黄色の上に黒
白の上に緑
白の上に赤
白の上に青
青の上に白
白の上に黒
の順に目を引くとされています。
遠くから最もはっきり見えるのは黄色の上に黒で書かれたものです。黄色のもつ色の輝きが回りの色景から浮かばせ、その上へ闇の黒色がのると光と闇が相まみえて目を引く配色となります。
単色で遠くから見たとき最も目を引かない色は紫色です。この紫色を基準に見た場合、黄色は12倍、橙色は9倍、緑色は7倍、赤色は5倍、青色は3倍といった具合で目立ちます。この単色で目立つ色同士を組み合わせれば、色を組み合わせたときにも目立つかといえば、そうではなく逆にあまり目立たない色と変わります。配色して色を目立たせるためには色相や明度、彩度といった色の組み合わせの相性を知る必要があります。